なぜ一流ボクサーは筋トレするのか？

フロイド・メイウェザー 井上尚弥 ガーボンタ・デービス ワシル・ロマチェンコ。

多くの一流ボクサーが行う筋トレ。

日本ボクシング界では、御法度とされてきた筋トレ。

動きが遅くなる。 固くなる。 身体が重くなる。

偉大な先人達が体感として、気づいたのでしょう。

実際このように感じる方もいるはずです。

では、なぜ一流ボクサーは筋トレするのか？

今回はこうしたデメリットを踏まえ、
なぜ一流ボクサーが筋トレするのか徹底考察していきます。

⑴動きが遅くなる。 

限界まで重い重量を持ち上げる。

このようなトレーニングを繰り返すと筋の収縮速度が遅くなるのは事実。

これは筋繊維の配列角度がトレーニングによって変化する事によって起こります。

一流ボクサーのトレーニングではどれも速いスピードで行われ、この低速化を防いでいます。

筋力を高める1〜3回しか挙がらないようなトレーニングはこのカネロ選手のスクワットしか見つかりませんでした。

それ以外はどれも速いスピードで10〜20回。

または時間で素早く行うトレーニングで組み立てられています。

⑵動きが固くなる。

基本とされる筋トレは、主に矢状面と言って直線動作の物がほとんど。

“特異性の原理”と言って、筋肉はトレーニングで行った動きしか強くならない。

つまりただベンチプレスが強いだけではパンチは強くならない。

ロマチェンコ選手の筋トレでは回旋系の水平面の動きもトレーニングに組み込まれています。

カネロが行うこの、筋トレから続けて爆発的動作を行う方法。

これはコンプレックス法といってパワーを最大化するための手法ですが、これも動きぐ固くなるのを防ぐ有効な手段と言えるでしょう。

⑶身体が重くなる。

これは先ほどの固さから来る動き難くさと、筋量増加による体重増の事でしょう。

これはカネロ選手のトレーニングキャンプをでは、午後はウエイトトレーニングやスパーリング。

ロードワークは毎朝。

筋トレと同じ時間にボクシングスキルを行い、筋トレによるデメリットを排除しています。

これがやはりボクシングのための筋トレをしながら体の連動性を保ち、過度な筋肥大を防ぐベストな方法なのかもしれないですね。

一流ボクサーはみんな筋トレしている。

しかし下手にボディビルなどの真似をして増量だなんだと走るのをやめるのはボクサーには無意味ではないでしょうか。

毎日走り、そしてジムワークでは練習と筋トレ両方を行う。

また、搭載出来る筋量が限りなく限られる軽量級ボクサーは筋トレよりスピードや反応速度などの向上トレーニングに時間を割いた方が良い場合もあります。

よく言うボクサー体型。手足が長く、腹筋が割れ、逆三角形。肩が大きく丸く、チカラコブがポコっと膨らむ。 この美しい身体は、ボクシングという速いスピードで尚且つ長いラウンド行われる競技。
ボクサーの究極体とも言えるでしょう。

スピード×筋力＝パワーは紛れもない事実。

しかし、間違った筋トレでスピードが落ちては意味がない。
挙上はとにかく速く！筋トレ！是非やってみてねー。